A Day Of Typhoon To be continued...

 台風の夜である。テレビが無いので天気に関するニュースを見る習慣がなく、去年からはWindows7のデスクトップガジェットの天気予報のみを参考にして服の温度調節や傘を持つか否かを判断している。しかしこのガジェットの気温や天気がかなり間違っていることが多々あり、明らかに雨降っているのにも関わらず晴天の表示が出ていたりする。別にガジェットの文句を言いたいわけではなく、本日暴風警報発令のため図書館は臨時閉館するという放送を聞くまでこの地方に台風が来ていることを知らなかった、という話だ。朝から風が強いとは思っていたがまさか台風とはね。


 そんな風と雨の中コンビニへわざわざ寄って買ったSQ19のとらぶるおもしろポイントメモ。台風の中、お家で本読んだりするのはなんとなく楽しいものだ。

・扉絵…カラーの扉絵には今回の主人公というか被害者が描かれる。けっこう正確に描けているであろうランドセルにたい焼きのキーホルダーがちゃんとついているのが芸コマ。しかし「登下校も寝食も甘酸っぱい美柑づくし」というアオリ文は本気で意味が分からない。どうこじつけようとしても意味が通らなかったので考えることをやめたが、最後まで読むとなんとなくやりたいことがわかった。後述するが、両先生だけでなく編集も本気を出してきたようで、その片鱗がここに現れたのだろう。

・3P目…断言するがリトくんの読んでいる漫画は釣りキチ三平である。釣りと麦わら帽子と魚紳さんのグラサンがその証拠。記憶が確かならば三平はマガジンだったはずだが、ここであえて他社の作品を出すところに矢吹長谷見両先生の器の広さを感じたい。まあこれが集英社作品ならそれはそれで両先生は身内にやさしいとか僕は言うと思う。あとリビングにファミ通がある。よくDSをやってるシーンがあるので、とても自然な光景。

・4-5P目…美柑さんリモコンを踏む→ジェノサイドカッター→とらぶる物理法則により股間がリトくんの頭部へ→電話で実況中継、というウルトラC。久しぶりにアクロバティックな転倒で、台風を一掃するような爽やかな爆笑を呼ぶシーン。実際すげー笑った。今回のポイントはやはり電話を離さないところだろう。とらぶる物理法則が初めて電波に乗って遠隔地へ伝わった瞬間である。もし電話の相手がアインシュタインか誰かなら、この音声からとらぶる物理法則の証明を閃いたかもしれない。

・7P目…宇宙人はあいかわず変態であり、リトくんは極めて常識的な地球人であることが明確に描かれた。兄のパンツに興奮する妹を思い浮かべる宇宙人という、いったい変態を何乗したらこの数値が出るのか検討もつかない天文学的変態ぶり。かたやリトくんは、小学生なら「結城みかん」という名前でいじめられかねない、と極めて常識的な考え方。とらぶるは巷にあふれるDQNネーム・キラキラネームに警鐘を鳴らす社会派漫画だ。

・9P目…自然すぎて気づきにくいが、モモさんがパジャマの下*1を普通に履いていないところはしっかり笑っておきたい。なぜ履かない。

・10P目…妹の学校での様子をこっそり見るためはにパンツになればいいと0.5秒で思いつくモモさんと、それを一晩でやってくれるララさんたち変態姉妹。本当は自分も履いてみたいというモモさんのダメ押しもあり、1地球人の意思とか人権とか高校へ行く権利とかその他もろもろを完全無視する変態姉妹の完全勝利。発想するモモさんも、一晩でやっつけるララさんも天才。そして何より、こんな話を思いついて実際描き上げる矢吹長谷見両先生は紛れも無い天才。だって他の発明品で様子を見守るくらいどうとでもなるのにあえてのパンツ化を選んだところスゴい。

・14P目…普通に履かれたリトくんに対し「がんばってくださいねリトさん」と見送るモモさん。人間の尊厳を奪われ下着とさせられたリトくんに一体何を頑張れというのか。

・17P目…パンツとして1日をどう過ごすかは非常に大問題であり後編が待ち望まれる。しかしここで注目しなければならないのは編集のアオリ文である。とらぶるを読んでない人は、せめて6月19日発売ジャンプSQ19の577ページだけでも見てほしい。そしてページ下部にあるアオリ文を音読して頂きたい。手元にない方のためにこちらに転載させていただく。著作権はすべて集英社に帰属する、と念のため。

A Day Of Panties To be continued...

 まったく信じられない一文だ。このアオリは「NO断念」「引力すなわちラブ」に匹敵する快作だ。次回に続く今月の話の内容を完全に表しているだけなのに、この一文がもたらす衝撃は計り知れない。もちろん本編の狂気のなすところではあるが、ここは以降の編集の人の頑張りに期待して今月のヒットを送りたい。とても良い仕事を見た。


 月初にでた本編の方も相当なもので、物理法則を利用してリトくんというお荷物を股間に抱えながらの全く新しいバトルが描かれていた。もともと真っ直ぐだった傘の柄がモノに引っ掛けていられるように鉤状になったかのように、物理法則を利用して全く新しい人間の運び方が登場したわけだ。やはり宇宙人は人類の遥か先を歩んでいると言わざるを得ない。メモ終わり。


 テリー3Dをそこそこに遊んでいる。クリアすることが目的ではないゲームなので進捗に意味は無い。ネットを通じた全国大会が開かれているが、前作に比べてユーザーが多いのか自分が弱いだけなのか、せいぜい10000位にしか行けない。ロトシリーズの前座ボス+ゾーマ様の4人パーティでは限界があるらしい。他の人の真似をしたくはないが、もう少しモンスターのこだわりを捨てなければ勝てないようだ。

*1:これがパジャマの上下分かれた2ピースつまりシャツ部分に対するズボン部分を意味しているのか、あるいはパジャマの内側に履くパンツを意味しているのか分からない、というクレームが寄せられたので注釈をつけておく。ここでは描かれた通りパジャマのズボン部分のことを意味している。シャツもズボンも履けば良いのに、ズボンのみを履かずパンツ丸見え状態で会話するモモさんとそれを全く意に介さず日常的会話を繰り広げるリトくんの非日常ぶりは異常である、ということが私の主張である。余談だが、クレームを寄せて頂いた御仁はパジャマの下にパンツを履かない。そういえば自宅にお招きして私のジャージなどを貸す際に「パンツ履いてください」「パンツ履いてますか?」と確認したことが何度かある。この会話自体、そして何よりノーパン族の御仁自身が極めてとらぶる的であることは強調しておきたい。